藤村正美 陶歴

第5回「九谷名工の美」シリーズは、藤村 正美先生にご登壇いただきました。
先生は、九谷焼の色絵磁器に中間色を取り入れ新しい分野を切り開いた藤村豊秋の長男として生を承け、 幾多の名工を生み出した旧石川県立工業を卒業後、金沢美大の日本画科で学び、更に 名古屋工業試験所で陶磁の研究を重ねて、父に従事、「九谷焼の上絵技法」を発展させて来られた 貴重な方です。
戦後数十名を数えた金沢九谷の画工たちも、時代の変遷の中で、順次故人となり、今や数少ない 画工の一人として、頑なに自らを「職人」として自負し、九谷焼の本質としての上絵技法の新創出 を追求しておられます。
その作風は「花鳥」など確かな洗練された技法で表現するなど現代の陶磁器界には希有な存在 として評価されています。
ここに紹介する作品は小品ながら、必ず皆様方の生活空間の中で豊かな光彩を放ってくれる ものと信じ、自信をもってご推薦いたします。
                                 (株)長寿  当主 敬白



四季を飾る「花鳥」金彩扇面飾皿 5点

   

藤村正美

陶 歴(受賞歴)
昭和29年金沢美術工芸大学日本画科卒業。
同年名古屋工業試験所瀬戸分室にて陶磁研究
昭和31年〜父藤村豊秋に従事、九谷焼上絵付け研究。
以後日展3回、朝日陶芸展に入選。
現代展に連続入選。受賞2回。
昭和40年思う処があり、以後公募展に出展せず。
昭和54年創造美術会へ参加、会員美術賞・北華賞・ユネスコ賞受賞。
審査員・陶芸部委員・金沢市工芸協会理事
昭和62年横浜高島屋にて個展。
平成7年創造大賞受賞。
同年金沢市より伝統産業貢献者として表彰される。